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トッシー先生のユルツェン『ルル』鑑賞ツアー同行記 (その1)

 いや〜、皆さんお久しぶりですなあ。その昔「トッシー先生のQ&A」で勝手なことを書いて傍若無人に振る舞ったので質問が少なくなって淋しい思いをしていたところなんですよ。 今回ここの管理人に、どうせ暇なんだからツアーに同道してあっちの様子など知らせてくれれば有難いって頼まれてね。「どうせ暇なんだから」ってセリフがちょっと引っかかったけど、仕方がないね、どうせ暇なんだから-----。クーラウさんの オペラ『ルル』が ドイツで上演されるんだってね。そう言やあ、日本で初演されたときもずいぶん人騒がせでしたなあ。あれは何年まえだったかなあ。あの頃植えた庭の柿の木が今年実を付けたんだからかれこれ8〜9年近くなるのかねえ。今回のツアーの参加者はおじさん、おばさん、おねさん、おにいさんで総勢20名近い人数だそうだから賑やかなことだろうね。この一行は図々しくもユルツェンの教会で演奏会もしてくるらしい。出発前の天気予報で台風20号(ヌーリ嬢)がちょうど出発の7日に日本を襲うなんてニュースが流れ、管理人も慌てたようだけど、ヌーリ嬢はどうやら早足さんだったので胸をなでおろしていたよ。ところが直前になってドイツの鉄道のストライキのニュースが飛び込んだ。11月6日〜10日、列車運転手組合のストライキだそうだ。よりによってツアーの日程にばっちりと組み込まれてしまった。一難去ってまた一難というところ。なぜかというとヨーロッパの他の国からユルツェンに来る人もいる。 どうなるかは読んでのお楽しみ。 そんじゃ、またね。


ドキドキ
ヤレヤレ

 

オペラ『ルル』鑑賞の旅(2014年11月7日~11月14日)


ユルツェン編


その1 ユルツェンへ

 

羽田国際空港 出発ロビー集合 13:20
インターナショナル・クーラウ協会様 会議室 13:30~14:30 顔合わせ
顔合わせ 旅行社 / 音楽鑑賞デスクClass Oneの片桐さん
オペラ『ルル』、教会演奏会を楽しんで来て下さい。 お土産は事前に買うのがナウイと言われています。??? 
搭乗機  
東京から フランクフルトへ

 

15:20 LH717 ルフトハンザ航空にて 空路、フランクフルトへ(所要時間11時間40分)

情報技術の発展は座席の背中に設置されているモニターにも見られる。映画を見る場合、昔は同じチャンネルを選んだ人の画面は全く同様同じ場面が映し出されたものだ、放映している時間帯に会わせて見ないと途中からとなる。今は見たい人は最初から見ることができる。そのため視聴者の画面はばらばらである。
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19:00 フランクフルト着

ドイツ最大の空港と言えばフランクフルト空港である。セキュリティも非常に厳しい。乗り継ぎによってはかなりの距離を移動しなければならない。そのような乗り換えの人たちに便宜を図り、移動をバスで行うシステムがあるようだ。搭乗機を出たところに係官が誘導してくれる。ここで事件が起きた。我々のグループの中で一人が見あたらない。ーーーー詳しくはいずれ。
空港内の近道を空港の女性係官に従いながら走ったコース 搭乗口まで一緒にマラソンをしてくれた女性係官

20:00 LH032 ルフトハンザ航空にてハンブルクへ(所要時間1時間5分)

乗り継ぎ事件ため、ハンブルク空港には少々遅れて到着。

21:15 ハンブルク着

ツアー旅行と一人旅行の違いは空港に着いたときにはっきりと現れる。今回はハンブルクからユルツェンまで貸し切りバスとなった。その理由はユルツェンまでの夜の列車の乗り継ぎ、ユルツェン駅からのホテルまでの移動の難しさがあった。国鉄のストライキの話は寝耳に水の感あり。しかし、このツアーのユルツェンまでのコース予定には影響をが無かったのでひとまずホッとしたが、列車を用いてユルツェンに入る人にとっては一大事である。ーーーー詳しくはいずれ。



22:30 専用バス ユルツェンのホテルへ (所要時間約1時間半)

東京からの指令通りーーーーいたいた、バスが・・・ ハンブルク空港からユルツェンまで’(約1時間半)

23:30 ホテル到着

このホテルのチェックインは夜9時までと決まっていた。夜中にチェックインすることが難しいと言うことが分かったのはだいぶ後になってからのこと。旅行社から日本出発を午前の便に変えるか、宿泊をハンブルクにするかを迫られたが、我々の方はすでにその予定で進めてしまったので変更が難しい。片桐さんも現地との交渉を重ね、結局現地の旅行社の係員をユルツェンのホテルに待機させチェックインの業務を手伝うことで対応してくれた。日本ではこんなホテルの対応はちょっと信じられないが、ドイツの小さな町ではよくあるとのこと。
コンフォート・ホテル・シュタット・ハンブルク in Uelzen

トッシー先生の1日目のエピローグ:
 なにやら長い一日でこの旅行は始まったようだ。羽田で顔合わせの部屋を無料で利用するためにはお土産屋さんの説明を使用時間内に組み込むことが必須という。お土産を買う。−−−この行為こそ旅行の楽しみのひとつじゃないのかね。家族や友達のことを頭に思い浮かべ、こんなものをあげたら喜ぶだろうな、などと思い巡らしながら財布のひもを締めたり緩めたり・・・そんなことは度外視して利便性を追求した商売は世の中に沢山あるのだろうね。
 そうそう、ドイツの国鉄のストについて述べなければならないことがある。「全ての鉄道が止まる」ということだったが私鉄は運行していたのが実状であった。事前の片桐さんの報告ではハンブルクからユルツェンまでの便はMetronomという私鉄の列車が1時間に1本は走っているとのこと。ドイツ国外からはハンブルクに空路で入ればユルツェンに入ることは可能だった。しかし、鉄道移動を予定していたベルンのフリードリさん夫妻がこのストライキによりユルツェン行きをキャンセルしたことは今回大きな痛恨ごととなった。こんなことでやきもきさせられたこのストライキは我々がハンブルク空港に到着した頃には、すでに解除され通常運転になったとのこと。
ホテルに着いたのが23:30、ということは日本時間の朝の8時ごろ。(時差を計算することを早くやめることが現地での生活をスムーズに行うテクニックである、と旅慣れた人は言う。だから読者は「ツアー参加者は日本より8時間遅れている世界にいる」と考えてほしい。)
 明日は朝10時から教会コンサートのための練習が行われる。


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