クーラウのピアノ曲
　クーラウのピアノ曲のジャンルにはソナタ（ソナチネはその中に含まれる）、変奏曲、ロンド、行進曲、舞曲、序曲（自身のオペラ作品の編曲）、ピアノ協奏曲（1曲）、ピアノ四重奏曲（3曲）などがあります。
　「知られざる有名な作曲家」とクーラウのことをヨーアン・エーリクセン氏（デンマークのクーラウ研究家）は言っています。一見矛盾した表現ですが、クーラウを言い表すのに「言い得て妙」です。何故ならクーラウはソナチネアルバムで世界中のピアニストには知られているにも関わらず真に評価されていないのが現状だからです。クーラウを『ピアノ・ソナチネ』の作曲家だ」と言うのは「べートーヴェンを『エリーゼのため』の作曲家だ」と言うようなものだ」と彼は言っています。
　クーラウの全作品を個々に数えれば550以上あり、その約半数はピアノ曲です。例の有名なピアノの「ソナチネ」はその内のほんの一部分です。その他の多くの作品は忘れ去られ図書館で眠っていました。
IFKSはクーラウの2手用の作品を網羅して全てを出版しました。 出版年代の個所にある＜クリック＞でそれぞれのジャンルの解説にリンクしています。

インターナショナル・フリードリヒ・クーラウ協会（IFKS）