発刊のお知らせ(クーラウ・『妖精の丘』ピアノスコア)
2015年10月10日 クーラウの『妖精の丘』ピアノスコアがIFKSより出版されました。
定価:2.000円
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解説
ハイベア作/クーラウ作曲の戯曲『妖精の丘』は王家の婚礼祝祭の機会音楽として1828 年11月6 日、デンマーク王立劇場で初演されました。初演は大成功を収め、その後デンマークの国民的シンボルとなった戯曲です。
『妖精の丘』には、古くから伝わる民話の妖精の王と、史実のデンマーク国王クリスチャン4世が登場し、王様が取り決めた結婚話によって相思相愛の二組の家臣のカップルに降り懸かる困惑とその解決の物語です。
ハイベアとクーラウの共同作業で完成されたこの作品は、オーケストラの序曲、独唱、重唱、合唱、バレエなどを配し、クーラウの卓越した編曲によってこのファンタジックな物語を盛り上げています。音楽の多くは北欧の民謡を素材にしています。民謡あるいは伝承旋律が用いられているものは、Nr. 2、3、4、5、6、7、8、13 の1 部分、14 などです。
Nr. 2 ロマンス(出典:N&R
第5 巻Nr.48, A)
Nr. 3 ロマンス(出典:N&R
第5 巻Nr.34, B)
Nr. 4 農民の合唱(出典:N&R
第5 巻Nr.13)
Nr. 5 ロマンス(出典:Gr Nr.16)
Nr. 6 ロマンス(出典:W Nr.16)
Nr. 7 歌を伴う合唱(出典:N&R
第5 巻Nr.50, C)
Nr. 8 踊りを伴うロマンス(出典:Ge
第3 巻)
Nr. 9 農民の合唱(出典:N&R
第5 巻Nr.57)
Nr. 13 舞曲
メヌエット(出典:Gr 12 ページ)、パ・ド・ウイットの中間部(N&R Nr. 70, C)
Nr. 14 合唱(ヨハン・ハルトマン作曲、オペラ『漁師』(1780)の中の「クリスチャン王は高きマストの側に立つ」の旋律)
上記の出典の略名は以下のような書名となっています。
N&R:Nyerups og Rahbeks Udgave af Viserne fra Middelalderen
Gr:Grønlands Samling af svenske Folkemelodier
W:Opskreven i Jylland af A. F. Winding
Ge:Geijers Idunna
なお、本書のピアノスコアはクーラウ自身が編曲したものです。C. C. Lose 社、1828 出版。デンマーク語の歌詞はP. Hansen 著「ハイベアの戯曲『妖精の丘』」1908 年版を参照しています。
以下のナンバーにはそれぞれbis があります。
Nr.2bis(h-moll→g-moll)
Nr.3bis(D-dur→B-dur)
Nr.5bis(D-dur→B-dur)
Nr.6bis(h-moll→g-moll)
Nr.8bis(d-moll→c-moll)
これは俳優(歌手)の声域に応じて用いられるようにIFKS 版に加えた独自の編集です。
解説/日本語歌詞:石原利矩 |
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2015年10月19日