無名塾『ウイリアム・シェイクスピア』 公演
クーラウ作曲・ボイエ作、戯曲『ウイリアム・シェイクスピア』が劇団「無名塾」の公演に取り上げられることになりました。 2013年5月上演予定です。演出は「Kuhlau Festival 2010 in Tokyo」の時、『ウイリアム・シェイクスピア』の演出をされた杉本凌士氏です。フェスティバルではナレーターを用い、シェイクスピアをパントマイムで演じたものですが、「無名塾」の公演はその時と違うものとなります。クーラウの音楽がどのように用いられるかは検討中です。 この戯曲はデンマークの作家ボイエ(Caspar Johannes Boye)がリブレットを書き、クーラウが音楽を付けたものです。1826年3月28日にデンマーク王立劇場で初演され大成功を博し、最後の1859年まで27回の上演が行われました。ボイエは1791年にノールウエイのKongsbergで生まれ、1810年デンマークに移住し、コペンハーゲン大学で神学の勉強をし1816年にJonstupの学校の教師となりました。その当時から詩作や戯曲に手を染め、その作品はだんだん劇場で取り上げられるようになりました。1826年にSøllerødの牧師、1847年にGarnison教会の牧師となり、布教をしながら作家としての活躍をした人です。1853年コレラによって没しました。 シェイクスピア研究の中で「空白の時代」と言われている生まれ故郷ストラトフォードの数年間をボイエが史実に沿って書き上げたもので、この中に起きる事件が無ければシェイクスピアは歴史上生まれなかったかも知れません。 「無名塾」のステージがどのように展開されるか今から楽しみです。 「ウィリアム・シェイクスピア」の日程 |