第2回クーラウ・フェスティバルのご案内

 インターナショナル・フリードリヒ・クーラウ協会(IFKS)は今年15周年を迎えることとなりました。
2010年10月、10周年を記念して第1回のクーラウ・フェスティバルがサントリー・ブルーローズ(小ホール)で行われたことは記憶に新しいことと思います。
 1999年に発足したIFKSが主催した多くの本邦初演を含む定期演奏会や楽譜出版は内外の注目を集めてきました。
昨年のユルツェンで行われたオペラ『ルル』演奏会形式の公演は私たちが2005年に行った『ルル』上演が大きな刺激になったこともその一例です。IFKSの活動によりクーラウの評価も変わりつつあることは日本は勿論のことデンマークでもドイツのユルツェンでも感じたことです。今や文化は日本から世界へ発信する時代となっています。
 この度、IFKSは15周年を記念して第2回「クーラウ・フェスティ バル」を開催いたします。
10月10日(土)王子ホール
10月11日(日)第一生命ホール
の二日間で行います。

10月10日(12:00〜21:00) 10月11日(14:00〜17:00)

上のチラシをクリックすると拡大します。それぞれの裏面を見ることができます。
両日のチラシに共通しているもの・・・それはクーラウのポートレート、「妖精の娘」の踊っているイラストです。このイラストはアンデルセンの童話の中の『妖精の丘』の中に掲載されているVilhelm Pedersenの絵です。


第2回クーラウ・フェスティバルのキーワード、それは「妖精の丘」です。クーラウの作品には戯曲『妖精の丘』の中メロディが用いられている曲が沢山あります。例えばフルート作品ではOp.64-II(エリーサベトの歌), Op.102-2-II(カーンとモーウンスの二重唱)です。10月10日のコンサートではこのメロディはプログラム中で何度も聞こえてきます。しかも、フィナーレを飾る全体合奏はカンタールの『妖精の丘』ポップリです。2014年10月25日の第26回IFKS定期演奏会は副題「妖精の誘(いざな)い 〜戯曲『妖精の丘』の音楽より〜」として行われました。いわば、今回のフェスティバルの前哨戦でした。10日と11日の両日を聴いて初めて今回のフェスティバルの意義がお分かりになることと思います。皆様のご来場をお待ちしています。


●10月10日(土)王子ホール 12:00 (開演) 〜 21:00 (終演)
16:00〜17:00 休憩
17:00〜17:40 アンネ・プストラウクさんのレクチャーコンサート
演題:「クーラウ時代のフルートとその演奏」 通訳:酒井秀明
IFKS会員のコンサート
 この日は会員を中心とした出演者により行う入場無料(整理券を出します)の発表の場といたします。会員には音楽のプロ、アマはもちろんのこと音楽以外でいろいろな分野で活躍されている方も沢山いらっしゃいます。そのような方々にもご参加できるような場となることを計画しています。
 ゲストにはアンドラシュ・アドリアン、アンネ・プストラウク、ジネブラ・ペトルッチ、フィリップ・ユントさんが登場致します。アドリアン氏はIFKS会員とのアンサンブルや全員合奏のコンサートマスターを務めて頂きます。
 なお、この演奏会の打ち上げは懇親会として11日の『妖精の丘』演奏会終了後に行います。両日併せてご出席下さい。懇親会の詳細は追ってお知らせ致します。
 IFKSの15年目の祝祭です。楽しい会にしたいと思います。皆様のご参加、ご協力を切にお願いする次第です。

 募集要項はここを<クリック>して下さい。

 

●10月11日(日)第一生命ホール14:00〜17:00(開演時間が変更されましたのでご注意下さい)
戯曲『妖精の丘』公演
 デンマーク国外へ出たことのない幻の戯曲『妖精の丘』が日本で上演されます。
 ハイベア作、クーラウ曲の戯曲『妖精の丘』は、古くから伝わる民話の妖精の王と、史実のデンマーク国王クリスチャン4世を登場させ、王様が取り決めた結婚話によって相思相愛の二組の家臣のカップルに降り懸かる困惑とその解決の物語です。この戯曲は1828年11月6日コペンハーゲンの王立劇場で初演され、その後、デンマークの国民的な戯曲として熱狂的に愛好され現在に至っています。ハイベアとクーラウの共同作業で完成されたこの戯曲は、オーケストラの序曲で始まり、俳優、独唱、重唱、合唱、バレエなどを配し、このファンタジックな物語を盛り上げています。クーラウはこの台本を受け取ってから約3ヶ月でこの音楽を作曲しました。その多くは北欧の民謡を素材にしています。演劇と民謡と自らの音楽との融合は絶妙です。
出演
俳優:劇団「メンソウル」 ナレーター:坪内 守 演出/脚本:杉本凌士 バレエ:谷桃子バレエ団
オーケストラ:東京ニューシティ管弦楽団 合唱:東京合唱協会 指揮:石原利矩
S席8000円 A席7000円 B席6000円 


●10月10日(土)のホール
王子ホール(やすらぎと感動はここから・・・銀座4丁目の音楽空間)
〒104-0061東京都中央区銀座4-7-5 TEL.03-3564-0200
王子ホールは、音楽専用ホールとして設立されました。広く一般の方々に室内楽、リサイタル等の演奏会場として、利用されています 。315席の空間は素晴らしい音響で演奏家にとってはあこがれの会場です。


 


●10月11日(日)のホール
第一生命ホール (晴海トリトンスクエア内)
〒104-0053東京都中央区晴海1-8-9 TEL 03-3532-3535


勝どき駅までの標準所要時間
●新宿から22分●両国から9分●大門(浜松町)から7分●飯田橋から21分●清澄白河から6分


●10月11日(日)18:00〜20:00 懇親会(TXカフェー、会場のすぐ側) 会費;4,000円