No.2とNo.18は初演後にクーラウが新しく書き加えたものです。No.18はハンブルグ公演のときミンナ・ベッカー（ソプラノ歌手）が歌っていますが超絶技巧のアデライデのアリアです。
歌詞の大要は次のようなものです。
「なんとひどい、これが運命だったとは、恥知らずな盗賊たち。ここは盗賊の根城、逃げられるはずなく、苦しみだけ。あの方は今どこへに。逃げたところは盗賊の城、アイマール、今私はどうなるのでしょう。アイマール、届きはしない私の声、むなしく取り残される深い暗闇、救いはただ一つ、友がいること。何が起ころうとも雄々しく捨てます、私の命。あなたのことを思いながら何故に怯えるのか。絆は固く、分かってもらえたらつらさは消える。駆け付けてくれる、私を救うために全てを捨てて。」
歌詞から類推するとアデライデはまだアイマールのスカーフを見ていないように思われます。No.17の盗賊の歌の後ユリアーネがスカーフを持って現れる前に歌われた曲でしょう。

それでは先を続けましょう。

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