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曲集『人魚の涙』第6巻 No13 Kuhlau 作曲 Lulu Suite Nr.6の音源

Flute and Piano
Piano only


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楽曲解説 第6巻 /Music commentary Volume 6
13. クーラウ/石原 『ルル』組曲 第6曲 シディのブラヴーラ・アリア」 Friedrich Kuhlau (1786-1832) 「人魚の涙」曲集・第1巻から1曲ずつ掲載した『ルル』組曲の第6曲はこの組曲と同時に、この曲集のプロジェクトを締めくくる終曲でもある。この曲はオペラ『ルル』の第3幕の15曲目のシディの技巧的なアリアである。しかし、この曲は初演時のシディ役のソプラノ歌手ズルザのために特別に入れた曲で、普段は第14曲目のアリア(これもシディのアリア)を歌ったら15番を飛ばして第16曲の「結婚式の行進曲」に進むことになっているものである。第14曲は悲劇的な音楽であるのに対し、この15番は勝利を高らかに歌い上げるもので、コロラトゥーラの技巧を見せる器楽的と言えるものである。この曲のオリジナルは以前の作品の叙情的・劇的情景『タルタルスのオイリディーチェ』(1816年コペンハーゲン初演)からの転用である。なお、本編曲の途中に『ルル』序曲の第2主題を挿入したのはクーラウのピアノ曲 「コペンハーゲンの魅力」 (Op.92)にインスパイアされたからである。
 


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