10.ドヴォルザーク 月に寄せる歌 オペラ『ルサルカ』作品114より
Antonin Dvořák (1841-1904) 後期ロマン派のチェコの作曲家。
ドヴォルザークがオペラを10曲も作曲したことはあまり知られていない。彼はオペラには並々ならぬ情熱を注いだが、いずれも大きな成功を収めることが出来なかった。しかし、晩年のオペラ『ルサルカ』(全3幕)は世界の舞台に登場した唯一の作品だった。水の精「ルサルカ」と王子の恋物語は、人魚と人間の恋をテーマにしたアンデルセンの『人魚姫』と共通性がある。「月に寄せる歌」は狩りをしていた王子を見そめたルサルカが月を見ながら恋心を歌う第1幕のアリアで、このオペラの中で最も有名な場面の音楽である。
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