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曲集『人魚の涙』第6巻 No.7 Bruckner 作曲 Erinnerungの音源

Flute and Piano
Piano only (1小節、3音の前打ち有り)



 

  〜以下略〜

楽曲解説 第6巻 /Music commentary Volume 6
7.ブルックナー 思い出 WAB117 Anton Bruckner (1824-1896) オーストリアの作曲家、オルガニスト。 交響曲と宗教音楽の大家として有名で、編成の大きい作品が多い。ピアノ曲は小品で数曲しか書いていない。弟子のアウグスト・ストラダール (1860-1930)が、ある時師匠のブルックナーの楽譜整理を手伝っているときに見つけ出した数ページのピアノ作品があった。ブルックナーはいつ書いたか思い出せなかった。皮肉にも「思い出」とは自筆譜の題名となっていたのであるが----。ストラダールがこの作品を譲り受け、後に出版したのがこの曲(1868年頃作曲)である。静かに始った音楽がだんだん高揚し、あたかもオーケストラの大合奏を思わせる場面があり再び沈静する音楽はドラマチックと言えよう。ブルックナーの作品をソロで吹くことはフルーティストにとって今まで経験したことがないことであろう。
 


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