3.シモネッティ ガボット(作品番号無し)
Achille Simonetti (1875-1928) イタリアのヴァイオリン奏者、作曲家。
シモネッティの生涯に関しては第1巻の解説を参照のこと。作品にはOpus番号があるものと無いものがあるが、無いものの方が多い。本人がヴァイオリン奏者だったため、殆どがヴァイオリンが関与した作品である。全てが発掘されている訳ではなく今後の研究を期待したい。例の「マドリガル」はいろいろな曲集に取り上げられていて有名であるが、彼のサイン入りのカードにはこのマドリガルの冒頭の数小節が書かれているところを見ると当時から有名なものだったのであろう。このガボットはヴァイオリンまたはチェロとピアノのためにリコルディ社(ロンドン)から1895年に出版された。ヴァイオリンとチェロのパート譜のアーティキュレーションがそれぞれ異なるので、フルート用にするのに苦労した。三部形式で書かれた軽妙な作品である。 |