1.クーラウ アダージオ・ソステヌート 作品51-3-III
Friedrich Kuhlau (1786-1832) ドイツ生まれ、デンマークで活躍。
この曲はクーラウのフルート五重奏曲の3番の第3楽章である。クーラウはフルートのベートーヴェンと言われている。これはベートーヴェンの技量と同様な力でフルート作品を作曲したと考えられているからである。クーラウの室内楽で四重奏曲以上の作品は弦楽四重奏曲1曲、ピアノ四重奏曲3曲、フルート五重奏曲(Fl.Vn,2Vla,Vc) 3曲とフルート四重奏曲(4 Fl.)1曲があるだけである。これは他の大作曲家と言われる人たちから比べれば少ないと言える。しかし、いずれも大作で心血を注いだ作品である。クーラウの3曲のフルート五重奏曲は、クラシック及び前ロマン派時代の作品としてフルート・レパートリーの中で重要な位置を占めている。この編曲では他のパートのメロディをフルートが吹く個所がある。 |