7. シェルルフ 春の歌 作品28-5
Halfdan Kjerulf(1815 − 1868)はノルウエーの作曲家。 シェルルフはクリスチャニア(現オスロ)で高級官僚の家に生まれ、法曹界を目指しクリスチャニア大学で教育を受けるが1839 年に結核を患い、学業を中断してパリに転地した。父親の死後、家族を支えるため帰国し出版社に勤務しながら音楽の勉強をした。コペンハーゲンでニルス・ゲーゼにライプツィッヒでエルンスト・リヒターに師事する。多くの声楽曲やピアノ曲を作曲し、後のグリークに多大の影響を与えた。この作品28「春の歌」は1849 〜59 年に作曲された6 曲のスケッチと題するピアノ曲集の第5番目の曲である。爽やかな春の息吹を感じさせる魅力的な小品である。ハルフダン・シェルルフの作品は350 曲以上あるがピアノ曲と歌曲が中心となっていて、ノルウエー音楽の発展に寄与した重要な作曲家と目されている。 |