12. フバイ 子守歌 作品74-2
Jenö Hubay (1858-1937) ハンガリーのヴァイオリニスト、作曲家、音楽教師
オーストリア帝国ペシュト(現ブダペスト)生まれ。ハンガリー国立歌劇団のコンサートマスターの父親からヴァイオリンの手ほどきを受ける。13歳でベルリンへ留学し、ヨーゼフ・ヨアヒムの薫陶を受ける。1878年パリでデビューし大成功を収めヴュータンと親交を結び指導を仰ぐ。1882年ブリュッセル音楽院ヴァイオリン科の主任教授。1886年帰国しブタペスト音楽院に転職した。ヴァイオリンのための曲がほとんどだが、4曲の協奏曲やおびただしい数の小品を作曲している。ハンガリー民族色が濃厚な音楽もあるが、ドイツロマン派の延長上の曲も多い。「子守歌」は優しさに満ちた音楽でABAの三部形式だが、Aの部分のピアノ伴奏は6/8拍子でそれに対するメロディは2/4で記譜されている。 |