第2楽章の解りにくい文章の解説(エンハーモニー)

ここでクーラウは、いかなる暴力も使うことなく、変ホEsの上の属七和音をロ短調の三和音に、イAの上の属七和音をヘ短調の三和音に解決することに成功している。これほどに遠い和声の結びつきをごく簡単に説明するには、75小節の後半でbをエンハーモニックにaisと見直し、78小節の後半でaをエンハーモニックにbesと見直して想像すればよい。そうすることによって属七和音の純正5度は二重増4度になる。それらの音は、解決への導音として長6度に外向きの突き進む。

 

編者にはこの個所が解りづらく明確な解説ができなく申し訳ないが、このAs-Durからh-mollへの転調、fis-mollからf-mollへの転調はクーラウの作品の中でも非常にめずらしいものである。参考までにこの個所の転調感をMP3でお聴き下さい。

編者に理解できないフレーズ:そうすることによって属七和音の純正5度は二重増4度になる。それらの音は、解決への導音として長6度に外向きの突き進む。---------どなたかお教え下さい。

 

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