第2楽章の冒頭の主題に続く最初のソロの主題の解説
ベートーヴェンの続く2小節、つまり平行調ヘ短調での先行する2小節のヴァリアンテもクーラウのピアノ協奏曲に影響を与えているが、彼は、ベートーヴェンの場合には合わせて4小節の中に含まれているものを、2回の挿入によって8小節に引きのばしている。それで、 ベートーヴェンの21小節目に対してはクーラウの23小節目ではなく25小節目が対応し、 ベートーヴェンの22小節目に対してはクーラウの28小節目が対応する。 ソロ段落の最後では両作曲者とも変ロ長調に到達している。〔楽譜が小さくて見づらい場合はメディアの標示をズームインして下さい)