第32回IFKS定期演奏会でピアノソナチネの演奏に合わせてオブリガート・パートを付けてみるという音楽の取り組み方を紹介する予定です。 
	      現在手に入るオブリガートの作品はEmile ThomasのOp.88のための4曲, Ortwin BenninghoffのOp.55,1〜3の3曲です。クーラウ自身の作品はありません。いずれもヴァイオリン用です。今回、クーラウ協会の会員の小野貴子さん(ニュルンベルク在住)にこの話をしたら彼女も興味を抱いてくれて早速作品20-1(ハ長調)のオブリガートをフルートのために作曲して下さいました。大変素敵に仕上がっていますのでこれを当日ご紹介したいと考えています。
	         
	        有名な作品に新たなメロディー加えて、さらにひと味違う曲を作るということは、オリジナルの作曲家にとってはあまり嬉しくないことかも知れません。しかし、それはそれとして認め、オブリガートを付け加えることでさらに厚みのある音楽が生まれれば面白いことでしょう。その他にもアンサンブルの愉しみや、その機会に教育的なことも加味することができるのではないかと考えられます。以下は講師の小野貴子さんのご意見です。 
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            オブリガートと言えばベートーヴェンのバイオリンソナタ第9番「クロイツェル」の原題Sonate for piano and obligato Violineを思い浮かべます。ヴァイオリンが省略変更不可能でありピアノと対等な役割であることを明示したかったのでしょう。ジャズやポップスの分野ではオブリガート旋律を演奏者自身が生み出し演奏していますし、ドイツでは一昔前まで家族で楽器を持ち寄ってオブリガートメロディーをつけてハウスコンサートを楽しんでいた話も聞きます。 
            そのオブリガートにIFKSが日本で取り組もうとしているお話を聞いてとても興味深い試みだと思いました。	        
	        
	          
	            作曲は誰にでも出来る。でも「何から始めたらいいのだろう?」又は「試みたけれど、どうもうまく行かないなぁ。」という経験がありますか?このワークショップでは作曲入門としてオブリガート旋律の作曲からアンサンブル作品への編曲を取り上げます。 
                まず各音程が持つキャラクターと主要三和音の役割を確認し、使用するリズム、音域、フレーズの動き等、ちょとしたコツをおさえて有名な楽曲に第2旋律(オブリガート)を作曲しましょう。この作曲・編曲ワークショップで学んだことが演奏にも活かされることを望んでいます。 | 
               
             
	         
	          期日;2018年12月23日 14:00〜16:00 
            場所;青山IFKS事務所 
            人数:少数人数(事務所の広さから約7名)希望者は事務所にメールifks@kuhlau.gr.jpまたは電話で申し込みのこと。 
            定員オーバーしたらお断りすることになります。 
            費用:3,000円 
講師プロフィール  
              『ヤマハ専門コース』にて4年間作曲、楽典、ピアノ演奏学び、修了作曲フルートとピアノのための"雪の幻想"作品4にてジュニアオリジナルコンサートに出演(当時10歳)。ヤマハ専門コース修了後、ピアノ演奏に重点を置き桐朋学園大学演奏学科ピアノ専攻入学。卒業後渡独しリューベック音楽大学、ニュルンベルグ音楽大学大学院卒業。在学中にモーツァルト協会室内楽コンクールに於いてピアノ三重奏にて優勝、ぺスカーラ国際ピアノコンクールにて三位入賞。2007年より再び作曲活動を開始。シュリンクス出版社よりフルート、チェロ、ピアノの為の作品『俳句組曲』,2本のフルートとピアノの為の作品『時空』が楽譜出版され,日本でも輸入販売されている。2015年ドイツ・クラシックラジオ局よりオリジナル作品で優れた演奏活動を行うアーティスト『ClassixAward2015』に選出される。2018年5月大阪にて阪哲朗氏の指揮によりピアノとオーケストラのための作品『5 Elements 』の日本初演成功を収める。  
 
	        
	          
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	              講師:小野貴子(ピアノ・作曲)
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	        Updated 2018.10.4 
          
          
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