デンマークでの最後の上演から180年ぶりの再演!!!
クーラウのオペラ『ルル』がデンマークで再演されることが決まりました。 本格的なオペラで!!!
来シーズンの催し物です。
デンマークの王立劇場での初演は1824年11月6日、最後の公演が1838年です。
初演後から1838年までの14年間、毎年上演されており、その演奏回数は32回を数えます。その都度、劇場は満席の状況だったと伝えられています。
『ルル』の上演の日時は2018年
1月14日
1月18日
1月21日
2月1日
2月4日
2月7日
の6回です。
会場は王立劇場
王立劇場(おうりつげきじょう、Det Kongelige Teater)は、デンマーク・コペンハーゲンにある石造りの歌劇場です。市内中心部コンゲンス・ニュートー広場の南に位置し、ニューハウン(コペンハーゲンの観光スポット、クーラウの没した家が現存している)に隣接しています。デンマーク最古の劇場で、1874年に杮落しが行わました。観客席は約1,500席。オペラやクラシック音楽、デンマーク王立バレエ団のバレエなどの上演が行なわれています。クーラウ時代の建物とは別のものです。建物の入り口の両サイドにホルベルクとエーレンスレイヤーの銅像が置かれています。
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デンマーク王立劇場 |
今回の上演の使用楽譜はIFKS版が用いられる予定です。IFKS版のピアノスコアはすでに王立劇場に提出済みです。
歌詞の言語はデンマーク語、ドイツ語、日本語の3カ国語が掲載されています。
これまでに諸外国で行われた公演は
1999年6月22日,23日
ダルムシュタット(ダルムシュタット州立歌劇場) 演奏会形式
2000年3月26日
東京(インターナショナル・フリードリヒ・クーラウ協会主催)オペラシティコンサートホール 演奏会形式
2005年6月4日
東京(インターナショナル・フリードリヒ・クーラウ協会主催)東京文化会館 <<2005年のIFKS本格オペラ>>
2014年11月8日
ユルツェン〔ユルツェン市)ユルツェン / イルメナウ劇場 19:00〜 演奏会形式
2014年11月15日(土)
ヒルデスハイム / ニーダーザクセン市立劇場 19:30〜 演奏会形式
2014年11月16日(日)
ヒルデスハイム / ニーダーザクセン市立劇場 20:00〜 演奏会形式
2014年11月22日(土)
ゴスラ(カイザープラッツ)/ ニーダーザクセン市立劇場 19:30〜 演奏会形式
があります。
永らく〔1997年以来)日本で『ルル』の上演を夢見ていた人たちがいました。それは1996年6月デンマークで行われた『妖精の丘』をコペンハーゲン郊外にある鹿公園の野外劇場で観た人たちでした。それがIFKSの設立のそもそもの発端だったのです。2000年に『ルル』の演奏会形式を上演するに当たりその前年にインターナショナル・フリードリヒ・クーラウ協会が設立されました。そのさなか、ダルムシュタットのニュースが飛び込んできたのです。世界再演はダルムシュタットに先を越された結果に終わりましたが、クーラウが見直されている機運を感じさせるものでした。
ドイツで『ルル』が初めて演奏されたのは前述のダルムシュタット歌劇場で行われた演奏会形式上演です。それまで『ルル』がデンマーク国外で演奏されなかったのが不思議なほどです。その後、東京で2000年3月26日、IFKS主催のオペラシティ・コンサートホールで演奏会形式、2005年6月4日、同じくIFKS主催の東京文化会館大ホールでの本格的オペラ上演が行われたのです。2014年、ユルツェン(1回)ヒルデスハイム(2回)、ゴスラ(1回)の上演がありました。このように諸外国で上演されたのにもかかわらず,今までデンマーク本国では上演をされなかったのです。
これを機会にクーラウ・ファンが増えると良いですね。
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