どさ?ろさ!
「クーラウ・フェスティバル 2010 in Tokyo」の「クーラウイシッシモ」10/10の最終を飾るボイエ作、クーラウ作曲の戯曲『ウイリアム・シェイクスピア』の副題が「〜どさ?ろさ!〜」となっているのにお気づきですか?お気づきの方は何だろうと思われたことでしょう。 この戯曲はデンマークの作家ボイエ(Caspar Johannes Boye)がリブレットを書き、クーラウが音楽を付けたものです。1826年3月28日にデンマーク王立劇場で初演され大成功を博し、最後の1859年まで17回の上演が行われました。 あらすじ:若きシェイクスピアは詩人になる希望を抱いていたが、許嫁との結婚を前提に父親の家業(織物職人)を継ぐことになる。徒弟として認められ新生活に入ったのもつかの間、意地悪な領主との確執で逮捕される事件に巻き込まれる。シェイクスピアは新妻を携えロンドンに逃亡する。かくして文豪シェイクスピアが誕生することになる。劇中、シェイクスピアが詩人になることに味方する妖精の王オベロン、その妻タイタニア、妖精たちが幻想的な場面を演じる。 シェイクスピア研究の中で「空白の時代」と言われている生まれ故郷ストラトフォードの数年間をボイエが史実に沿って書き上げたもので、この中に起きる事件が無ければシェイクスピアは歴史上生まれなかったかも知れません。 話は変わりますが、これは東北地方での話。 翻って戯曲『ウイリアム・シェイクスピア』に当てはめれば さあ、皆様!クーラウがこの戯曲にどのように音楽を用いたのでしょうか?開幕の序曲はクーラウの序曲の中で音楽的に最も優れたものと言われているものです。151年振りの世界初再演です。どうぞ、お見逃し無く! |