コメント：クーラウは生活費を稼ぐために副業をしました。1817～18年頃に和声学のグループレッスンの生徒募集を新聞広告に出しました。受講生の一人Johan Sigismund Martin Lund (1791年生まれ、ピアノ教師、貸譜業を営む）に渡した24時間、期間は4月5日～5月14日のレッスン券です。裏側には日曜日午前8時～10時　木曜日夜7時～9時とレッスン時間が書かれています。ということはこのカードで12回の受講が出来たわけです。全コース12リグスダーラーでした。1レッスン=2時間1リグスダーラーになります。Adgangs-Kortとは入場証という意味です。Kort=Cardの意でコルト家などは存在しません。Generalbasとは通奏低音のことですがここでは和声学と解釈出来ます。なおゲネラルバスは乗り物ではありません。このカードにあるサインはクーラウの自筆のものです。デンマークでも手に入らないものがなぜか日本にあります。多分これがクーラウの自筆で日本に存在する唯一のものだとダン・フォグ氏は保証しています。現在青山フルートインスティテュートのレッスン室で見ることが出来ます。ご覧になりたい方はお電話下さい。
拝観料：1リグスダーラー、お持ちあわせのない方は無料