クーラウ度診断(五段-1の正解、五段-2の設問)

第41問 正解です、おめでとうございます。

コメント:クーラウが9才半頃の事故により片目を失って回復したときに書かれたもので、クーラウの手紙で二番目のものです。「新しいアリア」ということはそれ以前にすでに作曲が試みられていたと理解できます。アリアとはオペラのアリアではなく歌曲(リート)をさしていると思われます。この時期家族はユルツェンからリューネブルクに転居していましたがアマリエは仕事の関係で単身でユルツェンに留まっていました。この手紙の冒頭には以下の手紙に関係する財布のお礼が述べられています。
因みに一番目のものは同様に姉アマリエ宛てに書かれています。
一番目の手紙
(1796年5月21日付け)
「愛するお姉さん
 お姉さん、財布をくれるって約束したでしょう。それがほしいな。もうこれ以上書くことが出来ません。まだすごく痛みます。お願いだから財布をすぐ送って下さい。お姉さん、痛みがなくなればうれしいな。
D.F.R.Kuhlau」
最初の手紙が金銭に関係する財布いうことから彼が経済的に苦労した生涯を象徴しているようで興味を惹きます。最後の文はweg ist mein Schmerz, fröhlich ist mein Herzと韻をふんでいます。内容は子供ぽいものですがこんなところに早熟したクーラウが伺えます。

第42問 

 「1803年(あるいは1802年)ハンブルク
「- - -ご存じの僕の無二の親友、リヒテンホルト*と一緒に、ハンブルクにおける芸術家としての現在の状況を考えてみました。それが我々にとって、どんなに惨めなことか想像もできないでしょう。我々がハンブルクで認められようとしても、決して、決して!!できないことを考えるとすぐ耐えられなくなってしまいます。- - - もし僕が今の状況を変えたいと思わないなら永久に哀れむべきピアノ教師のままで、一歩の前進もないでしょう。僕はそんな風にはなりたくありません。- - -」
*ハンブルク歌劇場の歌手