DF 211
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楽譜はデンマーク王立図書館のアーカイヴからコピーしています。
初版は1812/13年、ブライトコップフ&ヘルテル社から出版されました。作曲年は不明です。デンマークに移住して間もなくの時期に作曲されたものと思われます。作品番号を付けずにヘルテルに送ったので「10曲のワルツ」という名前で出版されました。ここにあるタイトルページはデンマークのローセ社から並行出版されたものです。
この曲集の中のいくつかはその他の出版社でも取り上げており、No.1はAry Van Leeuwenがフルートとピアノに編曲しています。楽譜中ミスが所々にありますが、それよりも不思議なことは曲の最初の調性で終わらない曲もあり、D.C.が書いてないので演奏者泣かせの楽譜となっています。
それぞれの曲の大譜表の終わりの上下にフェルマータが付けられているものがありますが、古い記譜法ではこれをFineとしています。しかし現代ではあまり用いられていません。
No. 1 はフェルマータで終わるように指示されいますが、編曲ものではダ・カーポして3段目の6小節目をFineにしているものもあります。
No. 2はフェルマータがあるので問題はありません。
No. 3はフェルマータが無いのでどこで終わって良いかわからない曲です。
No. 4は問題なし。
No. 5はフェルマータのあるところは下属調です(問題有り)。最後の2小節の左手はミスプリントです(大いに問題有り)。
No. 6はフェルマータのあるところは下属調です(問題有り)。
No. 7は問題なし。
No. 8は問題なし。
No. 9は曲の終わりに D.S. (ダルセーニョ)があり記号(セーニョ)がある8小節目に戻ることは確かなのですが、どこで終わるかが指示されていません (問題有り)。
No.10はフェルマータのあるところは下属調です(問題有り)。
このMP3のTossy氏の演奏は現代風に解釈したものです。
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Uploaded 19. 2. 2016
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